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「世界一」の呪縛
アメリカの大統領選挙では候補者が「世界一であり続ける」ことを高らかに謳っている。今のバイデン大統領も然りである。国民の心の奥底にある漠とした国家への誇りに政治家は焦点を当てて演説する。それは軍事力であり、経済力であり、情報力であり、文化力などすべての分野を網羅した概念に違いない。アメリカが「世界一」声高に叫ぶごとに、中国は「今に見ておれ」の思いに駆られる。そしていつか来る次の大国も、同じ思いに駆られるだろう。仮に「世界一」の概念を替えられたらどうだろう。「世界の平和と発展に世界一貢献する国家」を競うように大国が目指していったら、世界は一変するのではないだろうか。
歴史上、アメリカの建国の理念はそういったものであったはずだ。言葉が独り歩きして理想の理念は雲散霧消してしまったが、日本もまた大東亜共栄圏構想を高く掲げたこともあった。
翻って、ロシアはプーチンが「我が国は大国」と事あるごとに発信している。国土面積は間違いなく世界一であるが、加えて軍事力だってとの思いがあるはずだ。誇るべき世界一の概念を人類が変えなければ真の平和社会は実現しない。
歴史上、アメリカの建国の理念はそういったものであったはずだ。言葉が独り歩きして理想の理念は雲散霧消してしまったが、日本もまた大東亜共栄圏構想を高く掲げたこともあった。
翻って、ロシアはプーチンが「我が国は大国」と事あるごとに発信している。国土面積は間違いなく世界一であるが、加えて軍事力だってとの思いがあるはずだ。誇るべき世界一の概念を人類が変えなければ真の平和社会は実現しない。