世界連邦運動協会が
目指しているもの
現在の国家はそのまま存続し国家単独で解決困難な問題を世界政府・世界連邦に委ねていく。現在の国連の一国一代表ではなく世界議会を新たに創設し、各国が選挙により代表者を選び、その者を個人資格で議員として登録し、国家に縛られない自由な議論、議決をしていくシステムを目指していく。現在、EUは様々な問題を抱えているが、この議決システムを採用している。
歴史を遡れば建国間もないアメリカ合衆国が成功例といえる。当初13州で連合規約を結んだ。当時はまだ各州がそれぞれ常備軍を持っていて、海軍を持つ州も9つあった。ところが国家(州)運営の効率性を考え次第に軍機能を中央政府に移譲するようになっていった。経済でも州は独自の外交を展開し、ヨーロッパの国と貿易協定を結んでいた。又多くの州で連合規約では違法とされていた州政府の紙幣発行も行われていた。しかし時が経つにしたがって進歩的な指導者が次第に中央政府の権限を強くすることで州も豊になることに気づき始め、今日のアメリカを形成するようになった。
目指すべき理想の世界連邦は、各国に警察機能的な力は維持し、紛争が生じた場合は、一元化された世界連邦の軍が出動し、解決に当たることとする、その際は世界連邦運動も大きく関わり貢献した国際刑事裁判所といった国際機関を強化し、様々な世界法を成立させなければなりません。